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2006年3月19日 (日)

ギャンブル道・京都編

ギャンブルの中で話題が多いものというとやはり麻雀になるとおもいます。そこに人間が関わるというのが物語性を持つのでしょう。

私の場合、マージャンも付き合う人によって全く違う世界を見ていたことはお話しました。その中のひとつでメンバーは殆んど学生だったのですが中に大人の女性が入っている集まりがありました。
その方の自宅で週一くらいのわりあいでやるのですが、広い屋敷に一人住まいの方なのです。正確には違うのですが。
彼女の麻雀のうでは確かで、他で大きなレートのものをやっていることは想像できましたが、学生とわあー、わあー。いいながらやるのが楽しかったのだと思います。
おいしい食事も出してもらえるし我々にとっては本当に都合のいい遊び場所でしたが、ひとつだけ(その一つが大変なことなのですが・・。)問題がありました。夕方から始めたゲームが遅くなりますと、時々、男の人が尋ねてくるのです。
その方は迫力のある中年の男性でいつも数人の頑丈そうな男達を従えてやってくるのです。
ここまでで既に話の流れをお判りの人もおられるかもしれません。
そう、女性はこの男性と婚姻外のご関係にあったのです。この男性はその世界の組織の一つのトップの方です。既に私たちとは顔なじみ?でしたので気楽に挨拶をされるのです。私たちも”こんにちわ。”と挨拶を返しますが、顔の強張りは隠せません。
男性は麻雀の中には入ってきませんが、奥さんの後ろで楽しそうに見ていたりします。
”今日、麻雀どうだったの?”と奥さん。
”今日は少しついていたので500ぐらい勝ったかな?”と旦那。
”そう。じゃお金どうする?”
”明日、銀行にいれといてくれるかな?”
そんな会話が後ろから流れてくるのです。500の後ろにつくのは円ではありません。万円です。一晩で数千円が動くだけの麻雀をしている我々には違う世界です。

男性が別の部屋で将棋をしたりすることがあります。その時は女性はお茶を入れに席を立ちます。そのときには、一人お付の男が代打ちに入ってくることがあります。正に現役バリバリ、そんな風体の男が”宜しくお願いいたします。”頭を下げて卓に。
それまで、誠に騒いでうるさい集まりであった我々は急に寡黙な集団になります。口をついて出てくる言葉はいつの間にか丁寧語。
いつもなら、上がったら”メンタンピン、ドラドラ。満貫~。速くテンボウ出せ。この野郎。”という調子なんですが、”ツモ。2千、4千。満貫です。”それ以外はなにもいいません。
通常、相手に当てられると満貫くらいでも”この野郎ー。何で俺からあたるんだ。イカサマしたんだろー。”と大騒ぎなんです。
この時はお付の男が”ロン。ハネ満です。”といって牌を倒しますと、全員が口を揃えて”凄いのをテンパッていたんですね~。流石ですね~。”当てられた本人まで相手を褒める始末。情けないことこの上ないのです。
よそ行きの麻雀は女性が帰ってくるまで続くのでした。

こんな事もあったんです。実はこの女性は競馬のノミ屋もやっていたのです。麻雀のときににも電話が入り、本人や若い衆が出ていました。
いくらくらいのお金が動いていたのかはわかりません。ただ、この女性に教えられたことがあります。競馬で、このレースは絶対という情報が時々あるそうです。その時、ある筋から連絡が来るらしいのです。その方たちがその情報を何処から得てどう使うのかはわかりません。
私がある時、”確実な情報の時は教えてよ。”といいますと、”いいよ。そのかわり、私のところでは買わんといてよ。”(私は今までもノミ屋からは馬券は買ったことはありません。)その後、あるときその情報を教えてもらった事がありました。
私は半信半疑でもあったのか。買ってはいけないという何かがはたらいたのか。結局、その馬券は買いませんでした。
翌日、新聞で確認しました。結果がどうであったか?・・・・ここではお応えしません。ご想像どうりと言っておきます。いろんな世界があります。偶然だったかもしれませんが、私にはわかりません。
あの時、買わなくてよかったと今でも思っています。でも、少し後悔も。いや、いや、きっと碌な事にならない。

もう二十数年前の物語です。あの頃に縁のあった人達がその後どうなったか、今は知るすべもありません。
次回は、麻雀・東京編です。(この物語は全てフィクションです。)

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コメント

じゅんのすけさん、「これはフィクションです」って凄い物語が書けるのですね。面白い・・
京都を舞台にまだまだ色々書けそうね。本当にこんな世界もあるかもしれないけれど、じゅんのすけさんは大いに遊んでも分別ある男だから深みにはまらず今を生きているのですね。良かったこと。
麻雀の魔力は凄いものがあることは主人がする時の真剣さを知っているから分かります。ジャカルタにいる時は中国人ともしていましたね。どのくらい勝ったか負けたか知りませんが。この物語でじゅんのすけさんがどれほど楽しんでいたか、分かります。

投稿: サッチー | 2006年3月19日 (日) 22時26分

今週末の最後の締めとして、楽しく読ませて頂きました。きっと夢にでてくるなあ。と思いながら。。。本当に、小説より奇なりです。今日は金曜日銀座ヤマハでの本番のリハやってきました。じゅんのすけさんのお話もきっと私のピアノの肥やしとなるでしょう。ではまた楽しみにしています。○○ザさんには敬語なんですね。
男の常識なんでしょうか。ではお休みなさい。

投稿: ぶりらんこ | 2006年3月20日 (月) 00時14分

>サッチーさん
分別と言う言葉は結局、私が物事の真理を捉えることができない障害になっている気もするんですが。ただ、その結果、平凡ながら今の生活が得られていると言う満足もあります。
中国人に関しては、これから書こうとも思っていたんですが、知る限りの人はとんでもない博打好きばかりです。

投稿: じゅんのすけ | 2006年3月20日 (月) 08時46分

>ぶりらんこさん
コメント有り難うございます。
想像で物語を書ける人はたとえプロでもいないと思います。経験して無くても緻密な取材で事実に近づくわけですね。なぜなら、たとえ嘘のドラマでもリアリティーの無いものは人を感動させることは不可能だからです。
判りきったことを言いました。すみません。
芸術に携わる人も同じですね。
真実しか人を感動させることは出来ない。
私も肝に銘じたい事です。

投稿: じゅんのすけ | 2006年3月20日 (月) 08時55分

ホントに買わなかったんですか?私だったら千円くらいは絶対買ってると思う。でも一回で終わりにしないとその後の人生が恐いですね。
私も20年ほど前ちょっと近い?事がありました。五反田有楽街を友人と通りかかった時、キャバレーの前で水撒きをしていた蝶ネクタイの人のよさそうなお兄さんに、是非見学していきなさいと勧められ、確かにもう2度と中に入ることはないと思った二人は、誘われるまま中へ。で、フルーツや飲み物をサービスしていただき、ホステスさんたちのお話(教訓:人のお客さんを取ってはいけないなど)を聞かせてもらいながら2時間ほど過ごし、是非働かないかと勧められましたが断ったにもかかわらず、なぜか時給2万円ほどをもらって帰りました。全く心が動かなかったわけではありませんが、帰ってきたからいい勉強になった!!で済んでいるのだと思います。

投稿: 迷える子羊 | 2006年3月20日 (月) 12時23分

>迷える子羊さん
買いませんでした!でも、心残りも。
有楽街は何度か通りましたので雰囲気はよく知っています。賢明な選択でしたね。
でも、その業界もいい時代だったんですよ。きっと。

投稿: じゅんのすけ | 2006年3月20日 (月) 20時39分

お久しぶりです。
いつも拝見していますが、コメントせずにすみません。小説やエッセーを読むように楽しみに覗かせていただいています。
ブログといっても内容的にかなり大変だと思いますが、何とか続けて頂きたいです。
お願いします。

投稿: かるがも | 2006年3月22日 (水) 20時27分

>かるがもさん
ご無沙汰しています。
内容も主旨も変化していくのではないかと想っているのです。続ける限りにおいては。
このブログも、もう少し専門性が必要かもしれませんね。今少し考えてみます。

投稿: じゅんのすけ | 2006年3月22日 (水) 21時17分

じゅんのすけさんこんばんは♪
 
とっても面白く貴重な体験を一緒にさせてもらったように感じました。
これがフィクションか否かは「ふふふっ♪」ですが。。
中国系麻雀。たのしみにしてます(^^)/

投稿: cosmos | 2006年3月26日 (日) 01時26分

>cosmosさん
こんにちわ。
賭け事の功罪はいろいろあると想いますが、人間研究にはもって来いの材料であることは間違い有りません。
勿論、私はそんな高尚な考えで麻雀をしてはいませんでしたが。

投稿: じゅんのすけ | 2006年3月26日 (日) 09時06分

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